健康保険任意継続VS国民健康保険メリットは?【退職体験談②】
先月末に晴れて退職しました。退職してから独立するまでどのような手続きや制度があるのか、体験とともに順を追って残していきたいと思います。
今回は退職体験談②「健康保険」に関してですが、退職体験談①「退職金」に関してはこちらをご覧ください。
健康保険任意継続VS国民健康保険メリットは?
辞める数日前に会社から「健康保険、任意継続もできますけど、どうしますか?」と言われました。すぐに再就職をする人は新しい会社の健康保険に加入すればいいので問題ありませんが、再就職先が決まっていない、もしくはフリーランスや独立を考えている場合はどちらを選ぶのかみなさん悩まれるのではないでしょうか?
私は開業を視野にいれているのでまずは会社に聞いてみました。
私「どちらがいいのですか?」会社「ん~。だいたいみんな国保にしますね。健康保険高いので。」とのこと。でもこの任意継続という制度を作ったということは、何かしらのお得や理由があるはずです。
調べてみると、やはり、任意継続の方がお得な場合が数々ありました!もちろん場合によっては国保の方がお得な場合もあります。
イメージで「国保のほうが安いよな」とか「みんなそうしているならそっちでいいや」なんて思っている方、どっちがお得か人によって違いありです。選択肢を間違えて損してはもったいないですよね?
そこで以下をまとめました。
- 健康保険の任意継続ってなに?
- 任意継続のメリットは?どんな人が選ぶべき?
- 任意継続のデメリットは?
- 自分がどちらがお得か簡単に知る方法
お金的にどちらがお得はすぐに知ることができますよ(^_-)-☆
健康保険の任意継続ってなに?
退職すると、会社で加入していた健康保険を辞めるのが原則。私も退職日に返却しました。この例外的な制度が任意継続。本人の希望すれば、一定条件のもと、その後最長2年間は元の会社の健康保険を継続することができる制度です。
任意継続は新しい勤め先で加入するまでのつなぎのようなもので、2年間の期限を過ぎても再就職していなければ国民健康保険へ加入しなければなりません。
退職者の選択肢は以下の3つ
- 健康保険を任継続する
- 夫の扶養など家族の健康保険に加入する
- 国民健康保険に切り替える
2の家族の健康保険に加入する場合、保険料の負担はありませんが、扶養家族となる必要があり、年収が130万円未満などの条件があります。
では任意保険のメリットとデメリットをみていきます。
こんな人はお得!任意保険のメリット
メリットは主に2つ
- 扶養という制度がある
- 人によっては国民健康保険よりも安くなる
任意継続は扶養OK!
国民健康保険には「扶養」という概念がありません。そのため今まで扶養していた子供や奥さんぶんの保険料があがってしまいます。
これに対し、任意継続の場合、今までどおり1人分の保険料で扶養家族全員が健康保険に加入できます。
人によっては国民健康保険よりも安くなる
国民健康保険は、前年度の年収で保険料を計算するため、給与が高かった方は、保険料が健康保険より高くなってしまいます。
任継続した場合、今まで会社と折半していた保険料を全部負担するため、会社員時代の倍ほどになります。しかしそれでも、国民健康保険より任意継続のほうがお得な場合があります。
目安としては給与28万円
健康保険は標準報酬月額が28万円で固定して計算されるので給与がそれ以上の方は国民健康保険より任意継続の方がお得な可能性大です。(保険料を滞納すると資格が喪失されてしまいますので、支払いが遅れないよう注意)
つまり、扶養家族がいて、給与が高い方は任意継続の恩恵をうけることできるというわけ。。なのですがデメリットもあります
2年継続必要?任意継続のデメリット
基本的に、国民健康保険は前年の所得が基準となるので、退職前の給料が高かった場合には保険料が高くなります。
つまりフリーや開業して最初の1年の売り上げが低い場合、(サラリーマンで言う給与28万以下の場合)国民健康保険のほうが任意継続より安いということが起こります。
退職後、個人事業主として開業した場合、1年目は会社員時代の年収を元に保険料が決まりますが、2年目は個人事業主初年度の年収をもとに、保険料が決まります。開業初年度売り上げがみこめない場合はトータル的に国民健康保険のほうが保険料が安くなることもあるので、要注意です。
また、任意継続のデメリットとして一度任意継続を選択すると、途中で国民保険にかえたり、扶養に入ることができ原則できません。
しかし、私が税理士さんに伺ったところ、「任意継続の場合、支払いが滞れば資格喪失となり国民健康保険へ加入することになるので、抜けたいときに健康保険料を支払わなければ抜けれますよ」とのこと、これは、フリーランス指南書にも書いてありましたので、上手くやることができるでしょう。
自分がどちらがお得か簡単に知る方法
単純に現時点の保険料、どちらが安いのか調べるのはとっても簡単!
国民健康保険、健康保険、それぞれの窓口に電話すれば辞めてすぐ、自分の支払うべき保険料を知ることができます。
国民健康保険料を知りたいなら…
- 自分の給与収入を把握するため源泉徴収票を準備
- 自分が住む区役所の保険年金課に電話
- 去年の所得を聞かれ電話口でものの8秒くらいで計算してくれます
健康保険料がしりたいなら健康保険証にかいていある電話番号に電話し、健康保険番号を伝えることですぐに回答してくれます。
私の場合①扶養家族はすべて夫の保険にしていたこと②独立して1年目の収入がひくいであろうことから国民健康保険に切り替えることにしました。
あす、役所に行って手続きをしてきます。ちなみに任意継続は20日以内の手続きが必要なのでご注意ください。
国民健康保険手続きをするには?
国民健康保険の手続きには雇用保険被保険者離職票(資格喪失確認通知書)と本人確認のため免許証が必要となります。離職票は離職後会社が手続きをし、退職してから4日~10日くらいで送られてくることが多いとのこと。
ちなみに、私は退職後4日で送って頂きました。
手続きをしない間は10割負担なの?という疑問ですが、役所の方いわく、退職した次の日から国民健康保険の対象になるとのこと、発行するまでは10割負担になりますが、後日手続きをすることでお金が戻ってくるそうです。
いづれにしても発行しない間は10割負担が続きますので、国保にすると決めたら早めに役所にて手続きすることをお勧めします。とのことです。
と、いうわけで、明日役所に行き、国民健康保険の手続きをしてき、初ハローワークへ!また何か手続きで分かったことがありましたら追記します!