学区外の方が近いのに…小学校の「学区変更」諦めないで!【実体験からわかったこと】

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基本的に公立小学校には決められた「学区」があり、指定学校に通わなければなりません。しかし、学区外の小学校のほうが近いなんて方、案外多いのではないでしょうか?我が家もそうでした。ネットで調べてもわからず、役所に何回電話しても「ダメです」の一点張りだったのが粘っていろいろ調べた結果…なんと指定学校変更に成功!苦労したので同じようなケースで悩まれている方の一助になれば幸いです。

ここでは

  • 指定学校変更の許可基準とは?
  • ネットに書かれている「こうして学区を変えました」情報まとめ
  • 【実体験】共働きの方必見!距離の近い学校へ通わす方法
  • 実際学区変更をして感じた注意点

をお伝えしたいと思います。

住む地域、細かな状況などによって変わってくると思いますので参考までに見ていただき、あとは担当部署に納得がいくまで聞くことをおすすめ致します。

【基本】指定学校変更の許可基準とは?

基本的に、小中学校は、教育委員会で住所による通学区域が指定されています。しかし、特別な事情があり、指定された学校への就学が困難な場合、教育委員会の許可により、指定された学校以外の通学が認められるケースがあります。以下は「指定学校変更が認められている基準等」です。

  1. 心身の障害等に関する理由⇒心身の障害や疾患、長期通院等の場合/特別支援学級入級等⇒市営学校に該当する特別支援学級が設置されていない場合や院内学級に入学する場合等
  2. 転居に関する理由⇒転居予定・一時転居/小学生の市内転居/中学生の市内転居
  3. 家庭の事情に関する理由⇒小学生の保育関係/中学性の保育関係/兄弟姉妹関係
  4. 地域の事情に関する理由⇒遠距離通学
  5. 教育的理由⇒いじめ・不登校等/幼稚園等での適応状況による小学校入学/小学校の指定校変更による中学校入学/部活同による中学校入学

これは私の住んでいる市の教育委員会から、今日学校で配られたプリントの中身です。市町村ごとに違いがあるかもしれません。

読んでみると、わかるようなわからないような。。。そこで次はネットの声を拾い、みなさんどのようなケースで学区変更ができているのか見ていきます。

「こうして学区を変えました」情報まとめ

基本的に学区変更は本当に特別な理由がないと難しいと言われます。

地域や状況などによって異なるため、参考までにご覧ください。

指定学校が2㎞以上の場合

私の周りで多かったのが最初に記載した許可基準の④地域の事情に関する理由⇒遠距離通学です。これは指定の小学校が自宅から2㎞以上の場合(中学校の場合は3㎞以上)指定学校より隣接の近い学校に通えるというものです。

うちは指定学校から自宅の距離が1.5㎞のため、これは認められないとのことでした。

引っ越しに伴う学区外への通学申請

当然といえば当然なのですが、以下の理由であれば認められることもあるようです許可基準の②ですね

  • 小学校で学年途中に転居した場合、現愛の学校に学年末まで通学できる
  • 転居予定先の学区の学校へ転居する前から通学できる

などです。学区を変えたいという願望からのアクションは厳しそうですね

親族などが帰宅後、子どもを預かっている場合

条件は親が共働きなどの理由で帰宅後いないことが前提です。この場合、帰るところがないため、親族などが子供を預かることになるであろうと考え、子どもの預け先の学区に在籍できるというもの。両親が働いている場合、祖父母が住んでいる地域の学区に変更できます。私の知人にこのケースで学区を変えている人がいました。(実際、祖父母の家に帰宅)ネットでは、自分の仲の良いママ友の住所を借りて無理やり希望の学区へ変更する方法も見られましたが、これはNGです。帰宅先が申請した預け先でない場合、取り消しになることもあるらしいのでお気をつけください。

通学区域自体の変更を申し出る

子ども会や町内会などの総意があれば学区変更ができるというもの。ネット上には、ゴミを捨てる場所が学区外の町内会のほうが近く、生活上不都合だと訴え、町内会協力のもと学区変更を認めてもらったケースがありました。しかし、これには一定の条件があるほか、入学事務など多方面に大きな影響を及ぼすことになるので早い時期からの相談&協議が必要となります。

我が家の場合、指定学校の隣の学区に通わせたく、許可基準に当てはまらないかのかを考え、担当部署に何回も相談しましたが「無理です」の答えしか返ってきませんでした。が、結果、現在は隣の学区に通えています。続いてはどのような場合がダメでどのような場合に認められるのかを実体験を元にお話し致します。

【実体験】共働きの方必見!距離の近い学校へ通わす方法

大切なのは各方面に納得いくまで聞いてみること

ネットには、「幼稚園などで一緒だった仲のよい友人が多数通っている場合」「学区外のほうが家から近い場合」「目当ての学校の児童数が多くない場合」などの理由で認められるケースもあると書いてありました。

我が家の場合も許可基準の④遠距離通学の条件である指定学校が2㎞以上ではなかったのですが学区外が直線で500m、指定学校が1.5㎞だったためまず、この点について、指定学校変更を届ける担当部署、教育委員会の学事課に電話し確認しました。

私「指定学校まで1.5㎞、他の学区のほうが500mと近いのですが学区変更できますか?」担当者(以下「担」「2㎞以上ないと無理です」あっけなく断られました。

次に該当しそうだった③家庭の事情に関する理由について。この項目は「保護者の勤務等のため」の場合が条件になっています。我が家は共働きで、母と同居をしています。母が持病持ちであるため、共働きで親代わりにおばあちゃんが学校に行くことも考え、近い学校に通いたい旨を再び担当者に相談しました。

担「児童館があるのでそちらに預けていただくのがよろしいかと。それでは学区の変更は認められません」と言われました。ほかに方法はないかと聞くとはっきりと他に該当する項目がないので無理だと言われました。

ネットでは距離や家庭の事情などで簡単に認められたというケースを目にしましたが、実際私の地域ではかなり厳しく、ほぼ例外は認められないというのが現状です。

もう可能性がないと思い、一度はあきらめようとしたのですが、あきらめきれず、入学を希望する学校(隣の学区)に直接相談してみることに。これが運命の分かれ道、晴天の霹靂でした!(^^)!

私「そちらの学校で隣の学区から通われているケースはありませんか?」と駄目もとで聞いてみると…「児童館がこちらの学区に通われるという理由で学区変更をしている例があります」

。。。( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)。。。えっ???できるの???!

結果から言うと、これには2つ条件があります。

  1. 変更先が指定学校の隣の学区であること
  2. 親が共働きで児童館を利用する必要があること

です。つまり、距離が近いなどの理由で隣の学区に通わせたい共働き家庭で、児童館利用の予定がある場合です。

指定学校変更の許可基準をまとめた用紙には次の記述がありました。

③家庭の事情に関する理由⇒なお、児童クラブなどに預け、その許可が終了した場合で、在籍している小学校が指定学校の隣接学校であり、安全な経路により通学できる場合は、保護者からの申請により、継続して在籍することができます。

よくわからない内容だとスルーしていたのですが、分かりやすく言うと、自分が行きたい小学校の児童館に入れれば学区変更してもいいよというものだったんです。(指定学校の隣接学校であることが条件)

再度、教育委員会の担当部署に電話で問い合わせると、担「同居の親族がいるので無理です」とのこと。。。((+_+))私「もう尽くす手はないので諦めます」と電話を切ろうとしたとき、担「ちなみに、同居のお母さんは何歳ですか?」私「75歳です」担「あっ!75歳以上であれば大丈夫です」

えっ??( ;∀;)いいのっ??

75歳以上の同居の親族だと子どものお世話も大変なので児童館に預けていいですよということらしいのです。つまり、同居していない共働きのお家もOKとのこと。

「共働き」で「隣の学区に行きたい」という相談をした時点で、最初から児童館の件を教えていただくことができればよかったと思いましたが、きっとそういうものではないのでしょう。。。(^^;)何回も電話をかけ、途中であきらめていたら無理だった「学区変更」。粘ったかいがありました!結果オーライです!(^^)!

学区申請をしてみて感じた注意点

ここまで来ても実はまだ安心できません。

教育委員会の文章に「児童クラブなどに預け、その許可が終了した場合」とあります。つまり、児童クラブに入れた場合に初めて学区変更の手続きができます。

児童館には誰でも入れるわけではなく、その家庭の状況を点数で表し、より児童館に入る必要性の高い方から順に入れるようになっています。

さらに、学区外からの希望者より学区内の希望者が優先されるため、児童館の定員に達した場合、入れなくなる可能性が高いとのことでした。

この児童館の認定結果がわかるのが、なんと入学の年の2月。あと2か月後には入学式というタイミングまでわからないのです((+_+))2月頭にある入学説明会時にはまだ、児童館が決定しておらず、学区変更ができるかわからないため、とりあえず、説明会は指定学区の小学校に行くように言われました。

そして2月中旬、晴れて学区外の児童館から認定結果が。認定結果とともに教育委員会で学区変更の手続きを済ませます。(必要書類を持っていけばすぐに学区変更の証明書をいただけます。)

しかし、なぜか電話で相談した人とは別の人に「本当は家におばあちゃんがいるなら…」と今さら言われたので、私「こちらの〇〇さんに相談をして大丈夫とのことですすめたのですが…」と伝えると「いや、大丈夫です」と謎のやりとりがありました(^^;)小学校に前例もあり、担当者から了解を得ていたので問題はないと思いますが、念のため最初に相談した人の名前など控えておくとよいでしょう。

そして教育委員会の学区変更の証明書を持ち、小学校へ個別に入学説明を聞きに行ったのが2月中旬すぎ。ギリギリまで決まらず焦りましたが、今は本当に学区を変えてよかったと実感しています

なお、地域の教育委員会や児童館によって変わってくることもあるかと思います。わが子が通う小学校、少しでも良い環境で過ごせるよう納得いくまで何度も聞いてみることをおすすめします。